HSPはあくまで気質であり、能力ではない

昨年末から「あまやどり」というオンライン相談ルームにカウンセラーとして在籍している私ですが、そのことをきっかけにHSPさんの話を聞く機会が増えました。

そんななかで私がハッと気づいたのが、「HSPだから◯◯が得意」という考え方は間違いなのでは?ということ。感受性が豊かなのと、それを他者に伝えるのが上手なのでは別ものなように。

「HSPはあくまで気質である」という初歩の初歩な話を、忘れてはいけないなあと思いまして、今回は記事にまとめさせていただきました。

「HSPだから私はこんなにダメなんだ」と思っている人や、「HSPはとても素晴らしいものだからポジティブでいなきゃ」と思っている人も、一度ご覧いただければと思います。

気質ってそもそもなんだっけ

HSPは生まれ持った気質のひとつですが、気質ってそもそもなんでしょう。

ウィキペディアのいうことには、「先天的にもっている刺激などに反応する行動特性」とのことですが、つまるところ「特徴」と置き換えてもよいのではないでしょうか。

ちなみに特徴とは、良いも悪いもなく、ただ際立っている点のことを指します。

HSPをダメや素晴らしいと思ってしまうのはなぜ?

特徴と同じように気質そのものも別に良いも悪いもないんです。それを良いと思うか悪いと思うかは、個人がこれまでに身に着けてきた知識によるものです。

HSPがダメと思うのであれば、これまでの経験から「ほかの人よりも弱すぎる」や「普通のことができない」など、他者と比べての劣等感を身に着けてきてしまったせいでしょう。

逆に最近ではHSPを素晴らしいという人も増えてきましたが、それは本など他者の意見を見聞きして、新たな角度からHSPを見られる知識を身に着けたためでしょう。

ただ、ダメにしろ素晴らしいにしろ、HSPという気質そのものに過剰な期待をもつのは、どうにもリスキーだと私は感じております。

HSPを過剰に嘆くのもヨイショするのも危険

まず、HSPの気質そのものに過剰に反応してしまうのは、HSP由来の自分の敏感さが嫌いな人ではないでしょうか。嘆きでもヨイショでも、同様にです。

自分が嫌っていた敏感さにHSPという名前がつくことで、「だからダメなんだ……」と思うのも、「実は素晴らしいものだったんだ!」と縋るのも、よくあることでしょう。

しかし、HSPはあくまで気質。良いも悪いもない特徴。

この前提を忘れてHSPに過剰な期待をもつことは、「いつかHSPという言葉そのものが足かせになってしまうのではないか」、と私は危惧しています。

「HSP気質」と「育った能力や性格」は別もの

たとえば、私は「文章で物事を説明するのが人よりは上手」だと思っています。

この能力に関して私は、「ひとつの物事を多角的に見ることができたり、相手の立場に立って考えることが得意なHSPだからできること」だと考えていました。

しかし、多くのHSPさんと話してみると、文章での説明が苦手な人ももちろんいます。

このほかにも私が「HSPならきっとみんな持っているだろう」と思っていた能力でも、実はそうではないものが多くありました。

それこそ感受性豊かで知られるHSPですが、感じるまでは多くのHSPが得意でも、作文にする、語り合う、ディスカッションする、一人でじっくりと浸るなど……さらに発展させた能力に関してはHSPでも得意・不得意に分かれるでしょう。

このように「気質」と「能力」には、大きな差があります。

「HSPだからこれができる」ではないんです。あなたが得意と感じていることは、HSP気質を活かし、努力によって身につけてきた能力なんです。

HSPだからスゴいんじゃない、HSPだからダメなんじゃない

HSPはあくまで気質です。その特徴を良いや悪いとは言えません。

HSPだから自分は素晴らしいのだ、HSPだから自分はダメなのだ、なんてことはありません。

HSPであることを過剰に悲観しないでください。HSPであることを過信しないでください。

HSPはたくさんある気質のなかのたったひとつ。そのほかにもたくさんの気質があなたの中にはあり、そのすべてとこれまでの経験からあなたが形づくられています。

あとがき

最近、「HSPという言葉に一度は救われたけど、今では足かせのように思えてきてしんどい」という人をチラホラ見かけるほか、HSPを活かして成功しようなどという詐欺が出始めていることから、今回はHSPの基本(?)をまとめてみました。

HSPはあくまで気質。良いも悪いも本当はない。だけど、HSPゆえに苦しめられていると感じる物事があるのなら、それは単純にその物事が「自分に合わない」だけなんだと思います。

HSPさんは劣等感が強いので、落ち込んだりするとどうしても「ほかの人に比べて自分はダメだ」と思いがちなんですけど……誰だって合わないことはあります!

でもって、このサイトでも何度も口をすっぱくして言っていますが、合わないことは合うように工夫するべきだし、どうしようもないなら逃げるべきなんです!

日本は「逃げを恥」と思う文化が根強いのが、本当になんともまあって感じなんですけども……。逃げが悪いものだっていうのも、身につけた知識の偏りによるものですからね……。

この記事を読んだ方の気持ちが少しでも軽くなることを祈りつつ……最後に宣伝を失礼します。

「つらい」を抱えているHSPさんはぜひ「あまやどり」へ


HSPであることがつらい、工夫の仕方や逃げ方がわからないという方、私でよければお話を聞かせてください。

私たけなわアヤコは現在、「あまやどり」というオンライン相談ルームにて、相談を請け負っております。

気軽に相談しやすさをモットーに料金は格安。毎月3名様まではモニター価格として半額でやらせてもらっておりますので、よければご検討ください。

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