
当ブログを訪れてくださる方は、どんな検索ワードで来られているのかをふと調べてみたら……。
「HSP 恋愛できない」「HSPの恋愛」「HSP 恋愛 疲れる」といったワードがチラホラ見られました。
HSPは人一倍繊細で傷つきやすく、一般的な人付き合いですら疲れてしまう方が多いですから、恋愛となると尚のこと大変な思いをされているのかもしれません。
でも、実際にHSPな私は恋人と同棲中ですし、数年前までは結婚もしておりました。
今回はそんな経験から、HSPの恋愛についてのほか、HSPさんが無理なく一緒にいられる相手や環境とはどんなものかをお話していきたいと思います。
HSPでも恋愛はできる!!
まず大前提として、「HSPは恋愛できない」なんてことは絶対にないと思います。
ただ、HSPは人の感情を読み取ることが得意なうえ、その傷つきやすい性質から、どうしても防衛本能的にネガティブな思考に陥りやすい傾向あり。
そのため、好きな人と一緒にいるときには、相手のちょっとした雰囲気の変化で「自分といてもつまらない?」「嫌われてる?」などと不安になってしまいがちです。
相手のその変化は、自分が影響しているものでなく、ただ「昨日夜更かししてしまった」や「ほかに悩みがある」といったものであっても、好きな相手だからこそ「自分が何かしてしまったのでは」と思い込んでしまうんですよね。
また、これは直接会話をしているとき以上にメールやLINEなど、文面だけのやりとりになれば尚の事、顕著になりやすいでしょう。
好きな人からの返信がちょっと冷たく感じられたり、レスポンスが遅かったりするだけでネガティブ思考に取り憑かれ、自分を追い詰め……。
しまいには、恋愛そのものに疲れてしまうのです。
HSPは「認知の歪み」に陥りやすいことを知ろう
「嫌いと言われた訳でもないのに、ちょっとした言動から嫌われているのではなどと考えてしまう」。
このような思考の癖を心理学の世界では『認知の歪み』といいます。
こうして名前がつくほど、考え方というのは癖がつきやすいものなんですね。
まずはこういった思考の癖が自分にあることを知っておきましょう。
できることならその癖を直していくことが恋愛においても、そのほか人間関係においても楽に生きる術となりますが、知っておくだけでも心構えは変わるはず。
ネガティブ思考をコントロールする方法
好きな人の何気ない言動でネガティブ思考がぐるぐる渦巻きはじめたら、「ああ、また癖が出ちゃってるな」と考えてみてください。
そして、ネガティブ思考をあえてポジティブなもので上書きしたり、読書やゲームなど別の世界に没頭することをおすすめします。
私はこれを23歳頃、5年前ぐらいから実践していますが、ポジティブ思考で上書きすることを続けていると次第にそれが癖になっていきました。
そのおかげで恋愛が楽になった感覚も強し!
ただ、そうは言ってもやっぱり繊細で傷つきやすく疲れやすいHSPはこれからお話する「相手」や「環境」選びも重要だと思います。
HSPの恋愛において合う相手とは?
- 言葉遣いがやわらかい
- 扉の閉め方など動作においてもやわらかい
- 気遣い上手
- 価値観が近い
- 表情豊か、正の感情を言葉に出してくれる
- 不機嫌であることが少ない
HSPが恋愛するなら、ざっくりとこういった物腰のやわらかい方が良いでしょう。
というよりも、これらに反する人がパートナーだと、HSPは日頃からストレスを溜め込みやすくなってしまうはずです。
「恋愛といえば刺激的でドキドキする人が良い」という人もいるかもしれません。私もどちらかというとそのタイプです。
でも、HSPの性質がある以上は「ドキドキよりも安定」を選ぶことをおすすめします。
メンタルの弱い人もパートナーには不向き
HSPは相手が求めているものを理解することに長けており、「尽くしたい」精神に溢れている人も多いです。
そのため、精神病を患っていたり、精神的に打たれ弱い人に惹かれやすい傾向にあります。
が、経験上この恋愛はほんっとーーーーーにおすすめできません!
相手の気持ちが不安定になる度にこちらまで引きずられます。
次第に共依存に陥り、一緒に精神をやられ、どん底まで落ちます。
心身ともにボロボロになった末、下手すると「私と一緒に地獄まで落ちてよ」と言われ、カッターを突きつけられちゃうゾ☆(実話)
間違っても、「私がこの人を守りたい、助けたい」なんて思ってはいけません……。
HSPの恋愛は恋人以外の人や環境も大事
- 遠距離恋愛
- 浮気・不倫
- 姑との同居
パッと思いつくHSPに不向きな環境はこのあたりでしょうか。
パートナー選びに引き続き、環境に関してもHSPの恋愛では「安定」を最優先するべきだと思っています。
遠距離恋愛
メールやLINEなど文字だけのやりとりのほうが不安を覚えやすいHSPには、遠距離恋愛はかなりキツいものになることが多いでしょう。
最近ではTwitterやFacebookなどのSNSでも恋人と繋がっている方が多いと思いますが、
そこで「◯◯なヤツっていやだよなあ」といった発言をパートナーがしていたら……。「私のこと?」となるでしょう。
そこでほかの人たちと仲良くしているのを見たら……。嫉妬したり不安になってしまうこともあるでしょう。
HSPは人のまとう雰囲気から感情を察することができることが多く、たとえネット上のやりとりで不安になってもリアルで会うことができればそこでホッとすることも多いはず。
でも、遠距離だと不安でハラハラしている時期が長くなりがちなため、どうしても恋愛に疲れてしまいやすいのです。
浮気・不倫
背徳感もあり、刺激の強い恋愛ですね。
ただ、HSPはそもそも良心の強い人が多く、悪いことをしている自分に耐えるのが苦手な傾向にあります。
そして、不安という負の感情だけでなく、「会えて嬉しい、幸せ、ドキドキする」といった正の感情も強すぎると疲れてしまうのがHSP。
感情の揺れ動きが激しい浮気や不倫といった恋愛は不向きでしょう。
姑との同居
我が家の離婚の大きな原因となったのがこれ。姑との同居です。
私の場合は、その姑さんというのが「我が強く、自分さえ良ければ良い」というHSPがかなり苦手とするタイプだったということもあるのですが……。
やはり、一般的にも姑さんは気を遣う相手ですよね。
そして、HSPは気を遣いすぎてしまう性質。
人と一緒にいると楽しい楽しくない関係なく疲れてしまって、「しばらく家に引きこもろ……」となるときがありませんか?
でも、姑さんと同居している状態では、疲れたからといって気軽に引きこもることのできる家がなくなってしまいます……。
結果、毎日がストレスフルな生活!
私の場合は基本的には部屋に引きこもり、姑さんの足音ひとつにビクビク、お手洗いを使うために部屋を出るだけでも恐い……といった生活になっていました。
その結果、最終的には病院から診察拒否されるほど精神を壊してしまったので、HSPが同棲・結婚されるときには、気を遣う相手がいないことがとても大切だと思います。
そのため、パートナーに対しても気を遣って疲れてしまう傾向にあるのなら、そこを理解してもらい、同棲・結婚中でも一人でそっとこもっていられるスペースを作るようにすると良いでしょう。
自分が楽でいられる相手や環境を見つけよう
HSPは生まれ持った性質であり、「ダメなものでもなければ、どうにかしなきゃと頑張るものでもありません」。
でも、HSPさんはとにかく真面目な人が多いので、人と同じになろうと頑張ってしまいがちなもの。
頑張らなくていいんです。HSPに大切なのは、「楽に生きられる環境づくり」だと、私は考えています。
恋愛においても自分を相手や環境に合わせるのでなく、自分が楽でいられる相手や環境を見つける・作るといった心持ちで!
これまでにないほど、あなたにとって素敵で落ち着ける恋愛がおとずれることを祈っております。