
前回の記事では、私ならではのHSPの特徴を挙げてきましたが、今回はHSPの私の体験談からつづる「HSPの楽な生き方」についてです。
私は周りよりできない「ダメ」なヤツ?
HSPは、5人に1人はいると言われており、数字だけ見るととても多く感じますよね。
でも、たとえば1クラスや1部署に30人がいたとしたら、HSPは6人。結局のところは少数派です。
- 誰もがごくごく普通にこなす買い出しも、しんどい。
- ニュース番組すらまともに見ていられない。
- なんてことないことで、すぐに疲れる。落ち込む。
そして、このような人がHSPには少なくはなく、大多数と比べてとても劣っているように感じられてしまいます。そのため、HSPの多くは自己価値観が低いといった特徴も持っていることが多いです。
人一倍、いろんなことに敏感に気づけることはすごいこと。でも、それと「普通ができない」ことへの劣等感は全く別物ですよね。
でもね、仕方ないよ、こればっかりは変わらない
HSPは生まれ持った性質です。変わることはありません。
でも、だからこそ、弱いせいですぐに疲れたり、傷ついてしまう訳ではないんです。
ペンギンが空を飛べないように、そういう風に生まれただけだから、「なんでこんなに自分は弱いんだ」「ダメなんだ」と責める必要はないんです。
良い意味で「仕方ないと割り切る」。
私はHSPという性質があることを知ったことで、それができるようになりました。
仕方ないと思えたら、生き方が変わる
HSPは性質だから、努力で変えられるものではない。
つまり、「弱さを克服するために、あえて苦手なことに無理して挑戦する」必要はありません。
それが自信に繋がるのならまだ別かもしれませんが、個人的な体験からいうと、「苦手なことからはひたすら逃げたほうが生きやすい」です!
接客業をやっていたときと、今を比較してみて
今ではフリーライターとして在宅で仕事をしている私ですが、元々は10代の頃から好んで接客業ばかりをしていました。
HSPのよく気がつくところは、目まぐるしく状況が変わる接客業の中では、かなりメリットになることもあり、天職だとも思っていたぐらいです。
ただ、時には上司から叱られ、時には理不尽にお客様から怒鳴られ、その度にひどいめまいが起きて倒れそうになったり……。
しかし、それでも逃げ出さずに働き続けられた自分のことを「強くなった」とも思えたし、自信にも繋がりました。
が、今でも怒られたり強い負の感情に晒されるとめまいで倒れそうになるのは変わっていません。そもそも、おそらくこれもHSPの性質からくるものなので、変わるはずがないんですよね。
そして、ここ数年、フリーライター一本で生計を立ててみて、「接客業は好きだったけど、向いているかといえば、微妙だったんだろうな」と思います。
好きと向いているはまた別物
私はどちらかというと刺激的なほうが好きで、それこそB’zの「ギリギリchop」な生き方がすんごい好きなんですよ。
ギリギリの感じなんですよ。好きなのは。じゃないとすぐ潰れちゃうぐらい飽き性なのもあって。
でも、私のHSP性質に合ってるのは、「刺激の少ない安定したもの」なんでしょう。
HSPという性質を知って、私はこのことにも気づくことができました。
自分が生きやすいようにマネジメントしてあげて
日本は特に、得意を育てるよりも苦手のない平均的な人を作ろうとする仕組みになっているものだから、どうしても「普通にできるようにならなきゃ」「苦手を克服しなきゃ」と追い込んでしまいがちに思えます。
でも、HSPの人にしろ、そうでないにしろ、生まれ持った性質は必ずあり、努力じゃどうにもできないことって必ずあるんですよ。
だから、できない自分を責めないで。
自分はこういう性質をもった人間だったのか、とまずは理解して。
人一倍傷つきやすいんだから、人一倍自分を大切に、守る方法を考えてみてくださいね。
最後に、私が助けられた書籍
私はこの本で自分の性質を受け入れられ、楽な生き方を模索することができました!
更には、テストも100点、恋愛もうまくいき、部活だって、なんていう怪しい広告か某ゼミではありませんが、最後に紹介させてください。
なお、そもそも、私がHSPという言葉そのものを知ったのは、こちらの2冊の本を偶然店頭で見かけ、購入したことからでした。
敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本 [ 長沼睦雄 ]
著者の長沼睦雄先生は精神科の医師ですが、専門用語は少なく、素人でもとても分かりやすい文体で書かれています。
どちらの書籍にも、HSPの特徴や楽になれる方法のほか、「家族・恋人・部下など身近な人がHSPだった場合の付き合い方」なども書かれているので、HSP当事者も周りの人も「HSPとはどんな性質なのか」を理解しやすいかと。
一時期は店頭にどーん!と並んでいたので、今も取り扱っている本屋も多いのでは。気になる方はぜひ探してみてください。